2024.04.25Category: CONTENTSTags:無料
子どもの足を速くするトレーニング方法は? 第2弾!ポイントは姿勢!
子どもの足を速くするトレーニング方法をテーマ別に紹介している第2弾!効果的に足を速くするトレーニング方法はいくつかありますが、今回は「姿勢」について紹介します。
かけっこで1番になりたい、足を速くしたい、と子を持つ保護者の皆さんはお子さんにそんなことを聞かれたことがあると思います。前回でも紹介しましたが、足を速くするために効果的なことは
- ピッチ(足の回転数)
- ストライド(歩幅)
です。足を速く動かせて、なおかつ1歩が大きければ足は速くなります。1回目は『腕振り』でしたが、今回はそれらを向上させる土台となる『姿勢』について紹介していきます。
目次
【子どもの足が速くなるとどうなる?】
特に足が速くも無かった子どもが、足が速くなり運動会の徒競走で1番になる。これは立派な成功体験です。小さいころにこのような体験をすることで社会人になってもこのような経験を活かしていくことができますよね。
【足を速くするトレーニング方法は?】
足を速くするために効果的なトレーニングのポイントとして、腕振りのスピードを速くすることや前後に振ること、足の回転数を上げる、などがあります。今回もご自宅で、子どもと一緒にでき、なおかつ道具も必要としない『姿勢』を安定させるトレーニングを紹介します。
『姿勢』が安定することで、前回紹介した腕振りがより速く、正確に振ることができます。また、地面に力を伝えて走るので、地面を足で強く蹴る時には姿勢が安定することで力を効率よく伝えることができます。これにより、ピッチとストライドの両方に影響を与えるトレーニング方法です。
【姿勢が大切な理由】
走る時に姿勢を正しくすること、そして安定させることがなぜ大切なのか。2つあります。
●1つ目
姿勢を安定させる=体幹部を安定させる、ということです。これにより、前回紹介した腕振りも推進力を得るために行うので、ロスを少なくすることができます。極論ですが、ものすごい猫背の100m選手っていませんよね。
●2つ目
走ることは地面に力を伝え、その反力を利用して身体を持ち上げて推進力に変えています。その反力を利用するためには姿勢が安定していることで最大限利用することができます。
この時に姿勢が安定しないと、地面に大きな力を加えて大きな地面反力を得たとしてもその力がどんどん逃げてしまいます。
神戸トレーナー |
姿勢は日常生活でも重要なことですが、やはり運動中も大切になります。 下記のトレーニング方法をぜひ実践してみましょう。 |
【足を速くするために必要な姿勢を安定させるトレーニング方法とは?】
腕振りや足を動かすために姿勢を安定させることが大切ということが理解して頂けたかと思います。それでは足を速くするために必要な『姿勢を安定させる』トレーニング方法を紹介します。
●その1 仰向けバージョン
①仰向けに寝て膝を90度程曲げます。この時に頭・背中・お尻・足裏が床に着き、首の後ろと腰が少し浮いている、べったり着いていないことを感じる
※呼吸は自然に姿勢を変えずにお腹周りを硬くするように力を入れる
※お腹以外に力は入れない
※呼吸は自然に
②30~45秒間キープする
●その2 スタビライゼーション
①うつ伏せで両前腕部と両足のつま先で全身を支える
※『その1』の姿勢を維持する(頭部-踵が一直線となるように)
②『その1』の時のようにお腹に力を入れ、さらにお尻にも力を入れる
※呼吸は自然に
➂30~45秒間キープする
●その3 ウォールドリル(シングルレッグ・キープ)
①壁に両手を当てて前傾姿勢をとる
※手の位置は前傾した時の肩の高さにすると良い
②『その1・2』でやったような姿勢を意識し片膝を上げる
※膝は太ももが体幹部と直角になる程度が良い
➂両手で壁を押すように全身に力を入れ姿勢を保持する
※頭部-軸足の踵が一直線になるように
※30秒キープする
④左右の脚を変えて行う
【まとめ】
これらのトレーニングはいつやっても良いですが、運動に実施するのは姿勢が安定しやすくなり、その後の運動にも良い影響を与えます。
○運動前なら
各1セットずつ
○自主的に行うトレーニング用なら
各2セットずつ
行えると良いですね。前回の腕振りのトレーニングの前にも行うこともおススメですよ!
筋トレするならBody Design Studio ASK
- 参考文献
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 梶 将徳 KAJI, Masanori 研究指導教員: 友添 秀則 教授
速く走るための疾走動作の指導の可能性に関する研究 :小学校低学年および中学年の「かけっこ」単元に着目して