子どもの足を速くするトレーニング方法は？　第１弾！ポイントは腕振り！

　かけっこで１番になりたい、足を速くしたい、など、子を持つ保護者の皆さんはお子さんにそんなことを聞かれたことがあると思います。

　結論から言うと、足を速くするために効果的なことは、

• ピッチ（足の回転数）
• ストライド（歩幅）

を高めていくことです。足を速く動かせて、なおかつ１歩が大きければ足は速くなります。その方法は多々ありますが、今回は子どもでもわかりやすい、足を速くするための『腕振り』のトレーニング方法を紹介します。

◆第２弾！姿勢についてはコチラ

◆第３段！地面を強く押す についてはコチラ

【子どもの足が速くなるとどうなる？】

　子どもにとって足が速いということは、憧れでもあり人気者になる要素ですよね。私も子どもの頃は足が速くて人気者でした笑。友達もたくさんできましたね！足が速いということはいろいろなスポーツにも活きますよね。

【足を速くするトレーニング方法は？】

　足を速くするために効果的なトレーニングのポイントとして、姿勢を安定させること、足の回転数を上げる、などがあります。今回はご自宅で、子どもと一緒にでき、なおかつその場でもできる『腕振り』のトレーニングを紹介します。

　『腕振り』は先に上げた、ピッチとストライドの両方に影響を与えるトレーニング方法です。

【腕振りが大切な理由】

　走る時に腕振りがなぜ大切なのか。２つあります。

●１つ目

　走る方向が前であれば、前後にしっかり振る。これは陸上の１００ｍの選手とスピードスケートの選手を比べてみましょう。陸上選手は地面を強く押して前方に推進力を得たいので腕振りも同じように前後に強く振ります。

　スピードスケートの選手は脚をよく見ると斜めに動かしています。ですので、腕振りは斜めに振っていますよね。

●２つ目

　腕を振ることで足（股関節）の動きがより良くなります。これは実感してみてください。長座の姿勢で腕振りを小さくゆっくり行います。そしてこれをだんだん大きく速く動かしてみましょう。すると、足を動かす意識がなくても反動で足も大きく動きませんか？腕を振ることで足が動きやすくなっているのです。

神戸トレーナー

足の動きは大切ですが、同じくらい腕の動きも大切になります。下記のトレーニング方法をぜひ実践してみましょう。

【足を速くするために効果的な腕振りのトレーニング方法とは？】

　腕振りが足の動きに繋がっているということは、理解も実感もしてもらえたと思います。それでは足を速くするために効果的な『腕振り』のトレーニング方法を紹介します。

●実際のトレーニング方法の紹介

①足を前後に開き少し前傾姿勢（頭－後足が一直線）をとる

②リズムに合わせ腕を前後に大きく振る
　　目安：前は目線の高さ、後ろは手が腰を通り過ぎるまで

➂リズムに合わせて腕振りを速くする
　　メトロノームなどを使いスピードをコントロールするとより効果的
　　②の腕振りの大きさを変えずに行う

※右足前と左足前を両方行う
※腕振りを大きく速くしていくと体幹部がぶれるので安定させる

このトレーニング方法を効果的に取り入れるには、走る前であれば、

・大きく振るのを意識したメニューを２０秒２セット

・速く振るのを意識したメニューを１０秒２セット

・大きく速く振るのを意識したメニューを１０秒２セット

　ご自宅などで行うならそれぞれ２～３セット取り組みましょう。これでお子さんの足が今より速くなり、友達もさらに増えるでしょう！

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• 参考文献

早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 梶 将徳 KAJI, Masanori 研究指導教員： 友添 秀則 教授

速く走るための疾走動作の指導の可能性に関する研究 ：小学校低学年および中学年の「かけっこ」単元に着目して