2024.04.25Category: CONTENTSTags:無料
子どもの足を速くするトレーニング方法は? 第3弾!トレーニングのポイントは地面を強く押す!
子どもの足を速くするトレーニング方法をテーマ別に紹介している第3弾!です。足を速くするトレーニング方法はいくつかありますが、今回は「地面を強く押す」ことについて紹介します。
第1弾で『腕振り』、第2段で『姿勢』についてまとめてきました。今回はいよいよ足をどう動かすのか?ということで、『地面を強く押す』ことについてです。
第1弾から紹介していますが、足を速くするためには
- ピッチ(足の回転数)
- ストライド(歩幅)
が大切になります。『地面を強く押す』ことは、ピッチにもストライドにも関係してきます。走る時は皆さん地面を足で押していると思います。今回は、
- どのように地面を押せばいいのか
- どうしたら押す力が強くなるのか
今回はこの2つに絞り紹介していきたいと思います。
目次
【子どもの足を速くするために地面をどのように押せばいいのか?】
単刀直入に言えば、地面に対して垂直に地面を押せばいいのです。足で地面を押す力を最大にすることができます。そして身体に帰ってくる地面反力を活用できます。
スタートダッシュ、加速、トップスピードまで、どの局面でも基本はこの考え方を持って頂きたいです。
さらには、地面を足の裏全体で押すことを意識しましょう。つま先だけ、踵(かかと)だけだと、地面を押す力が逃げてしまいます。特に踵(かかと)にのせると減速動作になり、速く走ることはできません。
【どうしたら押す力が強くなるのか?】
まずは、以前にアップした『腕振り』・『姿勢』の2つが大切なのは言うまでもありません。詳細はそれぞれのブログを確認してほしいですが要点をまとめると、
『腕振り』⇒腕を振ることで股関節の動きが良くなり足の力を発揮しやすくなる
『姿勢』⇒姿勢が安定することで腕振りや足の力、そして地面から受ける地面反力をロスなく伝達できる
ということになります。
それとは別に、足で地面の押す力は膝を高く上げることです。これにより下ろすときの足の加速度も大きくすることができ、結果として地面を強く押すことができます。
足で何かを押しつぶすときに、地面から10cmの距離から下ろすのと、40cmのところから下ろすのでは、押しつぶす力は大きく変わりますよね。それと同じです。
●膝を上げれば上げるほど良いのか?
膝を高く上げれば上げるほど下ろす力は強くなりますよね。しかし、ここに落とし穴があります。膝を上げたとしても『姿勢』が崩れては意味が無いのです。場合により逆効果になります。これについては、体幹の安定性や下半身の柔軟性など個人差が影響します。
ですので、まずは『膝を腰の高さまで引き上げる』ということを目安として取り入れると良いでしょう。
神戸トレーナー |
地面を強く押すことで力が地面に伝わり、それが前に進む力になります。 下記のトレーニング方法をぜひ実践してみましょう。 |
【押す力を高めるトレーニング方法とは?】
『足裏全体で地面を押す』を基本として、2つのトレーニング方法を紹介したいと思います。第1弾・2弾で紹介した『腕振り』・『姿勢』を同時に意識するとより効果的なトレーニングになるので、一貫性を持って取り組んでいきましょう。
●その1 マーチ
①直立の姿勢から右膝を振り上げてそのまま真下に強く下ろす
姿勢を安定させ腕振りを同時に行う
②右脚を下ろした反動を利用して左膝を上げる
➂交互に繰り返す
10m×2セット
『マーチ』は行進という意味がありますが、地面を押す力は全力で行いましょう。
●その2 ウォールドリル(マーチ)
①壁に両手を当てて前傾姿勢をとる
②右膝を腰の高さまで引き上げる
➂マーチ動作を繰り返す
※壁を足の力で押すイメージ
20秒×2セット
【まとめ】
今回のテーマは『地面を押す』ということで、走る動作に対して根幹の部分です。足を速くするトレーニングの中でも力の伝達部分になるので、足ばかりのイメージもあるかもしれませんが、実際には全身が大切です。
下半身の力は上半身の3倍程と言われますが、その力に耐えられる全身の安定性などが大切になってきます。そのための第1弾『腕振り』、第2弾『姿勢』でもあったと感じて頂けると嬉しいですね!
筋トレするならBody Design Studio ASK
- 参考文献
早稲田大学大学院 スポーツ科学研究科 梶 将徳 KAJI, Masanori 研究指導教員: 友添 秀則 教授
速く走るための疾走動作の指導の可能性に関する研究 :小学校低学年および中学年の「かけっこ」単元に着目して