2025.07.13Category: CONTENTSTags:小学生無料
速く走るために必要なのは“筋力”よりも“体の使い方”だった!

「速く走るには筋力をつけるしかない」と思っていませんか?
確かに筋力は大切な要素のひとつですが、小学生の場合、それ以上に大きな影響を与えるのが“体の使い方”です。実際に、同じ体格でも走るのが速い子とそうでない子の違いは、フォームや動きの効率性にあることが多いのです。
この章では、「なぜ筋力に頼るだけでは速くなれないのか」「どんな体の使い方が走りの質を高めるのか」といった基本的な考え方をわかりやすく解説します。これを読むことで、トレーニングの方向性や子どもへの接し方が変わるかもしれません。まずは“正しい理解”から始めてみましょう。
目次
「足が速くない」原因は筋力不足ではない?
「うちの子、走るのが速くなくて…」と感じたとき、まず思いつくのが「筋力が足りないのでは?」という考えかもしれません。しかし、実際には筋力だけが走る速さを決めているわけではありません。特に小学生の場合、体の大きさや筋力差よりも、「正しい体の使い方」ができているかどうかの方が大きく影響します。
子どもが速く走れない原因の多くは、走り方に無駄な動きが多い、力を入れる方向が間違っている、姿勢が安定していない、といった“フォーム”や“使い方”にあります。このことを理解しておくと、トレーニングの方向性も大きく変わります。「力をつける」のではなく「使い方を覚える」ことが、速さへの第一歩です。
足が遅いのは才能じゃない!誰でも速くなる理学療法士が教える究極のスプリント術https://note.com/k_n451/n/need44577f875
足が遅くなった理由と速さを取り戻す方法とは?原因とトレーニング法を解説
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「速く走れない」は才能ではなく“動きのクセ”が原因かも?
「速く走れないのは才能のせい」と思いがちですが、実は走りの遅さは“動きのクセ”が原因のことが多いのです。たとえば腕の振りが小さい、地面の蹴り方が非効率、姿勢が崩れている──こうしたクセを正すことで、筋力に頼らなくてもスピードは上がります。正しい体の使い方を覚えることが、速くなるための第一歩です。
小学生の走力は“体の使い方”で変わる理由
小学生の身体はまだ発育段階にあるため、筋力を極端に鍛えるよりも、まずは正しい体の動かし方を学ぶことが重要です。体の使い方がうまくなると、同じ力でも効率よく前に進むことができ、結果としてスピードも上がっていきます。
たとえば、走るときの腕の振りが小さいと、前に進む力が伝わりにくくなります。逆に、腕をリズムよく振ることで、足の動きも自然に連動しやすくなり、スムーズな走りができるようになります。また、地面を強く蹴るよりも、地面からの反発力をうまく利用する感覚をつかむことができれば、無駄な力を使わずに速く走れるようになります。
![]() 井上コーチ |
“力任せ”じゃなく、“動き方”を変えるだけでグンと成長できます。特別な道具や環境がなくても、日常の中でできることばかりです。親子で取り組めば、楽しさも自信もどんどん育っていきますよ。 |
小学生のフォーム改善が速さに直結する理由
「うちの子、一生懸命走っているのになぜか速くならない…」そんな悩みを感じたことはありませんか?
実は、その原因は“フォームの質”なのかもしれません。走り方に無駄な動きがあると、せっかくの力が前へ進むエネルギーに変わらず、スピードに結びつかないことが多いのです。
この章では、小学生によくある間違ったフォームのパターンや、家庭でできるチェックポイント、そして動画で確認しながら取り組める簡単なトレーニングを紹介します。正しい動きを身につけることで、誰でも“速く走れる”可能性を引き出すことができるのです。親子で一緒に楽しく取り組みながら、走り方の変化を実感してみましょう。
よくある“間違ったフォーム”とは
小学生の走りを観察していると、「がんばっているのにあまり速くならない」というケースをよく見かけます。その多くが、間違ったフォームに原因があります。たとえば、上半身が左右に大きく揺れていたり、腕を横に振っていたりする子は少なくありません。このような動きは、前に進む力が逃げてしまい、速く走ることが難しくなります。
また、足を高く上げすぎたり、逆にちょこちょこと小刻みにしか動かせなかったりするのも、効率的な走りを妨げる要因です。重心が上下にぶれてしまうため、無駄な動きが増えてしまい、スピードが出ません。
![]() 井上コーチ |
多くの小学生は、実はフォームに無駄な動きが多く、そのせいで前に進む力をうまく活かしきれていないことが多いんです。たとえば、腕が横に流れていたり、上半身が左右にブレていたりすると、スピードは大きくロスします。 |
フォームチェックのポイントと親ができるサポート
子どものフォームを見直すには、いくつかのチェックポイントがあります。まずは「姿勢」。走っているときに体が前かがみになりすぎていたり、逆に反り返っていたりしないかを確認しましょう。次に「腕の振り」。肩の力を抜いて、ひじが自然に引けているかどうかが大事です。
親がサポートする際は、口で注意するよりも、実際にお手本を見せたり、動画を撮って一緒に確認したりする方法が効果的です。「こうすればもっと良くなるよ」とポジティブな声かけを意識すると、子どもも前向きに取り組めるようになります。
動画で確認!フォーム改善トレーニング3選
フォームを改善するためには、実際に体を動かしながら覚えていくのが一番です。ここでは、動画でも確認しやすく、小学生でも取り組みやすいフォーム改善のトレーニングを3つご紹介します。
1つ目は「スキップ走」です。スキップをすることで、足のリズムや地面を蹴る感覚を自然に身につけることができます。特に、左右のバランスを整える効果もあり、姿勢の安定につながります。
2つ目は「もも上げドリル」。太ももをしっかりと前に出す意識を育てることで、地面を強く蹴るというより、“進む”動作をスムーズにするための感覚が養われます。
3つ目は「その場ランニング」。その場で足踏みをするように走ることで、体幹を意識しながらフォームを整えることができます。動画を見ながらやると、正しい姿勢や動き方がわかりやすく、家でも手軽に続けられます。
https://youtu.be/GBG71PIyOog?si=nhWnu8zKroGrD22f
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スキップ走
・リズム感と地面を蹴る感覚が自然に身につく
・左右のバランスが整い、姿勢も安定 -
もも上げドリル
・太ももを前に出す意識を育てる
・「蹴る」より「進む」動作がスムーズに -
その場ランニング
・足踏みを通じて体幹と姿勢を整える
・家の中でもでき、動画で確認しながら練習可能
まとめ|速く走る方法は「正しい体の使い方」にあり!
ここまで読んで、「うちの子にもできそう!」と感じていただけたのではないでしょうか。
速く走るために必要なのは、特別なトレーニングや強い筋力ではなく、“正しい体の使い方”と“日々の積み重ね”です。難しいことは一切なく、毎日のちょっとした習慣や意識で、子どもは大きく変わっていきます。
この章では、フォーム改善と習慣化の重要性を再確認しつつ、筋力に頼らず誰でも成長できる理由を改めてお伝えします。親子で前向きに取り組むヒントが、ここにあります。
フォーム改善と習慣づけが最速への近道
小学生が速く走るためには、難しいトレーニングや厳しい筋トレよりも、まずは「フォームを正しく整えること」と「毎日の積み重ね」が大切です。フォーム改善によって無駄な動きを減らし、体の動きをスムーズにするだけで、驚くほどスピードが上がることもあります。
また、トレーニングを「習慣」にすることで、体の動きはどんどん洗練されていきます。毎日5分でもいいので、正しい動きを意識して継続することが、最大の効果を生みます。親子で楽しく続けられる環境を整えてあげれば、子ども自身も走ることに自信を持てるようになります。
今日からできることから始めてみましょう。ちょっとした意識の変化が、大きな成長につながります。
![]() 井上コーチ |
「小学生の時期は、身体の使い方を“感覚で覚える”のに最適なタイミングです。無理に筋力を鍛えるよりも、毎日少しずつ正しいフォームを意識させることで、走りは見違えるように変わりますよ。特別なトレーニングをする必要はありません。毎日5分、親子で笑いながら続けるだけで、子どもは自然と走る楽しさと自信を手に入れます。」 |
筋力に頼らないからこそ、小学生の誰でも成長できる
速く走ることは、生まれつきの才能や筋力だけで決まるものではありません。むしろ、小学生の時期だからこそ「体の使い方」を覚えれば、誰でも確実に成長できます。速さに必要なのは、力任せではなく、バランスのとれた動きやリズム、そして意識的なフォームです。
この記事で紹介した方法は、特別な道具も専門知識も必要なく、日常生活の中で実践できる内容ばかりです。走り方を見直すことで、子ども自身の「できた!」という気持ちが育ち、運動への苦手意識も自然と薄れていくでしょう。
走ることが好きになる。その気持ちこそが、最も大きな変化のはじまりです。今日から少しずつ、一緒に“速さ”を育てていきましょう。
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